柱と基礎の接合部分
もう悩まない! あきらめないで!耐震工事は高くない!
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柱のほぞ抜け 大事なポイントですので、今度は柱と基礎の
結合部分に注目して、見てみましょう。 平常時柱はまっすぐにしっかりと立っています。 地震発生横揺れで柱が傾きます。少しの地震なら柱が左右にわずかに揺れてまた元の状態に戻りますが… 強い揺れさらに、強い揺れや、長い揺れが起こると柱は左右に大きく揺れるようになってりきます。 柱のほぞ抜けより大きく揺れていく、もしくは縦揺れが激しいと柱が上に飛び出して抜けてしまいます。これがほぞ抜けです。いったん抜けた柱は、元の穴に戻ることはまずありえません。 こうなると、1階の柱は2階や屋根を支えきれず潰れてしまいます。 地震が起きたとき、家の柱はこんな状態になるのです。なんとも、もろいものです。
そして、この柱のほぞ抜けが、家の倒壊原因の第1位だったのです。 ★ 明暗をわけた、その理由
ところが、震度6強もの力がかかったときでも、柱のほぞ抜けが発生していない家がありました。しかも、新しい家だけではなく、古い家でもほぞ抜けしていないケースがあったのです。 ★ ほぞ抜けしなかった理由とは
そして、それらの家の共通点をしらべたところ、わかったのが柱と基礎部分の連結を強固にするホールダウン金物という器具が付いていた。ということでした。そのホールダウン金物が柱を守っていたのです。 そして、その事実を受け、政府としても教訓を今後に活かそうということで、建築基準法が改正され2000年下記のようになりました。 ★ 木造住宅においては
構造材とその場所に応じて継手・仕口の仕様を特定。(施工令第47条 告示1460号) 改正の要点 ★筋交いの端部と耐力壁の脇の柱頭・柱脚の仕様が明確になる。 ★壁倍率の高い壁の端部や出隅などの柱脚ではホールダウン金物が必要になる。 ⇒木造耐震基準の変更についてもっとみる そして、このように建築基準法が改正されたことにより、2000年以降に建てられた家はほぞ抜けに強い家となりました。 ところが、2000年以前に建てられた家や、もっと言えば、建築基準法において、ほとんど【耐震】という概念が盛り込まれていなかった昭和56年以前に建てられた家は、依然として地震に弱い家のままなのです。震度6の地震がきたときには【柱のほぞ抜け】に耐えられません。そして、日本全国で、このような昭和56年以前に建てられた地震に弱い家は何軒あるでしょう?しかも、現在そういった家に住んでいるのは、子供が巣立った後の高齢者であることが多いのです。そういった方々は、耐震対策の重要性に気づいていない場合が多いのも事実です。 ★ 今すぐやるべき耐震対策とは
家を丸ごと耐震対策をするには、やはりお金がかかります。 例えば、大きな地震が来ても落ちないような軽い屋根にし、壁が崩れないように、従来の壁を壊して補強するなど、屋根から土台までどこを取っても【地震がきてもビクともしない家】にしようと思うならば、大がかりな工事が必要になってきます。 けれども、【多少壁にヒビが入ろうが、とにかく家が倒れなければよい】と考え、今すぐできる所からやろうとするならば、第一に【柱のほぞ抜け】を防ぐための工事をしたらよいのです。これまで見てきたように、柱のほぞ抜けさえ起きなければ、家の倒壊の8割は防げるのですから。 ★ 木造住宅の最優先補強箇所は、家の基礎と柱の連結です
そして、柱のほぞ抜けを防ぐためには、家の柱と基礎部分を強固に連結する耐震補強装置、 【ホールダウン金具】を取り付ければよいのです。 また、同じ【ホールダウン金具】でも、家の外側からとても簡単に取り付けられる【外付けホールダウン金具】というものがありますので、それを利用すれば、従来の工法とは違い、家を取り壊す必要のないため工事費用も抑えられ、家主の負担もかなり軽減されます。 工事も一日で終了するので、いちいち仮住まいを用意する必要もありません。 こういった点から、耐震補強装置である【外付けホールダウン金物】は最も有効で経済的にも負担の少ない最優先補強方法です ★ 自分や家族の命は自分で守る!
巷には、【地震対策】一つ取っても、さまざまな情報があふれています。 そのため、何が重要なのかわからず、迷ってしまう方が多いようです。 けれども、そんな風に迷った時こそ、以下のことを思い出してください。 それは、【震度7レベルの地震が来たときには、家そのものが凶器になる】ことを思い出してください。 そしてそのために、とにかく【倒壊しない家にする】ということが大事なのです。 いつ、何処で起きてもおかしくない大地震。 1日でも早く、1人でも多くの人が最低限【自分の命は自分で守る!】 【家族の命は自分で守る】と決断し、先延ばしにせず耐震対策に取り組んでください。 »もっと見る |