太陽光発電投資

太陽光発電投資とは、太陽光発電によって生み出された電気を電力買取業者に販売することで収益を得る事業のことです。
電気の買取価格は原則として事業開始から20年間は一定とされています。
初期費用に対する利益の割合も考えやすく、長期的な事業計画を立てやすい投資といえます。
太陽光発電投資は他の投資にはないメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。
太陽光発電を失敗しないためにも、メリットとデメリットはしっかりと把握しておきましょう。

  • 太陽光発電投資のメリット

    メリット1 投資利回りが高い

    太陽光発電のメリットには利回りの高さがあります。
    例えば、大まかな考えでは2,000万円の融資を受けて土地付太陽光発電を始めた場合、利回り10%であれば10年で売電金額をもとに2,000万円が回収できます。
    ということは、残りの期間10年ではさらに2,000万円の収入があるということを考えると高利回りの商品になるのです。

    電力会社の買取制度は20年で終了ですが、すでに投資分を回収し、その後収入まであるのですから20年以降に売電金額が下がったとしても利回りは高いと言えるでしょう。
    地域の日照時間や天気により完璧な予測は不可能ですが、太陽光が普及したことにより太陽光設置会社のシミュレーショもかなり正確なものになっているので、収支の予測もしやすくなってきています。

    メリット2 固定価格買取制度によりローリスク

    太陽光発電は設置して電力会社の電力調査を受けた時点で、固定買取制度がスタートします。
    20年間は同じ価格で電力を買い取ってもらうことができるのです。
    一番のポイントは、国が20年という期間固定価格で買取を約束することです。

    太陽光投資_図 太陽光投資_図

    これでなら銀行や金融機関から多額の融資を受けていたとしても返済の計画もしっかりとできるというわけです。
    天気にはどうしても左右されてしまいますが、日々の天気ではなく年間単位で考えればローリスクになります。
    また、土地付き太陽光発電は土地と発電システムがセットになっているため、すぐに始めることができ、売電収入が入ってくることもメリットの1つです。

    土地付太陽光の場合は、土地と太陽光パネルなど一式がセットになって販売されていますが、土地が賃貸の場合と購入する場合の2パターンがあります。

    メリット3 節税制度が利用できる

    太陽光発電は節税制度が利用できる場合があります。
    平成31年3月31日までは「中小企業経営強化法」を利用して「償却資産税が取得から3年間は2分の1に軽減される特例が適用されます。

    また、節税の恩恵を受けるには青色申告をしている法人や個人が対象となります。
    節税や控除というと苦手意識がありますが、設備投資をする場合は必ず必要になってくる知識ですので本業がお忙しい方などは税理士に節税の代理申請をお願いするのもいいでしょう。

  • 太陽光発電投資のデメリット

    デメリット1 出力抑制

    太陽光発電のデメリットの1つに出力抑制があります。

    出力抑制は発電された電力を買い取る側の電力会社が需要に対して電力の供給が多すぎる場合に限って、火力発電の発電量を抑えます。それでも、供給量が多すぎると判断した場合は再生可能エネルギーすなわち太陽光発電の売電を絞るということになるのです。

    しかし、実際に出力抑制が設置されたのは平成28年時点九州の一部離島のみとなっています。

    デメリット2 20年後はどうなるのか?という問題

    太陽光発電のデメリットに20年後は?という考えがあります。
    20年間の売電金額も固定買取で保障されますが、20年後はどうなるのか今のところ不明となっています。

    太陽光発電の固定買取システムがスタートしてからすでに6年近くになります(2018年時点)

    今までのシステムを振り返ってみると、ある程度の予測はつきます。
    例えば、太陽光パネルの劣化状態や発電量の下がり具合、そしてこれまでの太陽光発電の増加状況などです。
    つまり6年近くになったからといって太陽光発電市場が縮小するよりは、屋根に設置だけではなく野立てや分譲型というマンションタイプの投資まで発展しています。それだけ日本はエネルギーを増やしても電力不足ということだと考えます。

    日本の政府は2030年までに総発電力における再生エネルギーの比率を22〜24%まで引き上げる目標を掲げています。